イベント詳細
【2020年度共創館プログラム】(2月7日開催)
ゼロからつくるビジネスモデル~中国スタートアップから学ぶビジネスモデルの好循環~
世界経済は、GAFAと呼ばれるアメリカ企業とBATと呼ばれる中国企業によって動かされているという論調が目立ってきました。しかしその陰には、これらを凌駕するスピードで急成長している中国スタートアップもあります。彼らは中長期的な視点からビジネスモデルが成長するロジックを描き出し、投資家と対話をしながら必要な経営資源を集めています。
そこで本プログラムでは、日本では未だに広く知られていない中国の急成長スタートアップ企業に注目し、グループワーク演習を交えてご紹介します。中国では多くの会社が「好循環」を生み出すビジネスモデルを構築しています。どのようにして好循環が生まれるのか、なぜ好循環を生み出すビジネスモデルが良いのか、その成長のロジックについてグループワークを交えて考えていきましょう。
また、中国の急成長企業は投資家に対して、つくりあげたビジネスモデルを見せるのも上手です。そこで、午後には投資家と対話するためのビジネスモデルツールについて、日本の機関投資家へのインタビューをもとに井上達彦研究室で調査した内容をご紹介します。
どのようにビジネスモデルが捉えられているのかを、多様な視点から考えることで、ビジネスモデルへの理解をさらに深めましょう。また、中国の急成長スタートアップ企業と、企業分析のプロである機関投資家の視点から、最先端のビジネスモデルについて学んでいただきます。
新規事業創造や起業に関心がある方、海外の最先端のビジネスに興味がある方、そして対話のためのツールとして、ビジネスモデルの知識を深めたい方におすすめです。
また、今回のプログラムでは社会人の方まで広く受講していただくことができます。
社会で実際に活躍されている方々と共にワークショップに臨むことで、より実務的な視点や発想、問題解決のノウハウ等を学んでいきましょう!
- プログラム
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9:50~ Zoom入室開始 10:00~(120分) セッション①【中国急成長スタートアップ企業から学ぶ~好循環のサイクル~】 12:00~(60分) 昼休憩 13:00~(150分) セッション②【投資家と対話する手法としてのビジネスモデル】
・講演とグループワーク15:20 終了
- 各セッション内容
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【中国急成長スタートアップ企業から学ぶ〜好循環のサイクル〜】
古今東西、多くの急成長企業に共通することはなんでしょうか。それは、「好循環の仕組みを築くことができた」ということです。
マネーがマネーを呼ぶ。情報が情報を生み出す。ある時点での価値創造が、次の時点の価値創造につながる。ビジネスモデルの視点から見れば、「好循環を生み出す仕組みづくり」によって、成長軌道にのせていることがわかります。
このセッションでは、中国の最先端スタートアップ企業の事例を用いて、好循環の仕組みについて演習を交えて学んでいきます。
【投資家と対話する手段としてのビジネスモデル】
偉大な起業家は投資家にビジネスモデルを適切に理解してもらうことで企業を成長させています。優れたビジネスモデルをつくるためには、それを評価する側の視点も欠かせません。
投資家はビジネスモデルをどのように捉えているのでしょうか。またどのようなビジネスモデルが投資家に好まれるのでしょうか。
このセッションでは投資家へのインタビューの結果をもとに自ら構想したビジネスモデルを投資家にどう伝えるべきかについて説明と演習を交えてお伝えいたします。
- 開催概要
- ■主催:早稲田大学 WASEDA-EDGE 人材育成プログラム/早稲田大学商学部
- ■協力:井上達彦研究室 株式会社VSN
- ■担当講師:早稲田大学 商学部助手 鄭 雅方
早稲田大学大学院 商学研究科 坂井貴之
早稲田大学大学院 商学研究科 近藤祐大
早稲田大学 商学研究科 井上達彦教授 - ■日時:2月7日(日)
セッション①10:00~12:00
セッション②13:00~15:20 - ■対象:学部生・大学院生、教職員
- ■場所:zoom上にて開催(参加者には後日メールにてURLを送付いたします。)
- ■参加費:無料
- ■定員:35名程度
- ■応募締切:2月3日(水)正午
- ■留意事項:セッションに1つ以上参加できる方。
ただし、半日以上の参加が望ましいです。 -
講師プロフィール -
早稲田大学 商学学術院 井上達彦教授
【経歴】
1997年神戸大学大学院経営学研究科博士課程修了、博士(経営学)。
広島大学社会人大学院マネジメント専攻助教授、早稲田大学商学部助教授(大学院商学研究科夜間MBAコース兼務)などを経て、2008年より現職。2003年経営情報学会論文賞受賞。
独立行政法人経済産業研究所(RIETI)ファカルティフェロー、ペンシルベニア大学ウォートンスクール・シニアフェロー、早稲田大学産学官研究推進センター副センター長・インキュベーション推進室長などを歴任。
起業家養成講座II、ビジネスモデル・デザインなどを担当。
【主要著書 】
『ゼロからつくるビジネスモデル』東洋経済新報社、2019年
『模倣の経営学-実践プログラム版』日経BP社、2017年(オリジナル版が中国、台湾、韓国、タイの4つの国と地域で翻訳)
『模倣の経営学-偉大なる会社はマネから生まれる』日経ビジネス人文庫、2015年
『ブラックスワンの経営学-通説をくつがえした世界最優秀ケーススタディ』日経BP社
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早稲田大学 商学部助手 鄭 雅方
【経歴】
台湾台北市立大学卒業。台湾、中国の勤務の後、日本へ留学。中国ITスタートアップに関するメディアの立ち上げに携わる。
早稲田大学大学院商学研究科経営学専攻。2016年修士課程修了。現在博士課程在学し、中国のスタートアップを中心に研究。2019年より現職。
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早稲田大学大学院 商学研究科 坂井貴之
【経歴】
2020年早稲田大学商学部卒業。2021年より早稲田大学大学院商学研究科修士課程。
ビジネスモデルとアナロジーを中心に研究。早稲田大学商学学生懸賞論文で佳作受賞。
2021年度組織学会年次大会テーマセッション「投資家と対話の手段としてのビジネスモデル-知られざる中国企業の成長の論理から学ぶ-」登壇。
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早稲田大学大学院 商学研究科 近藤祐大
【経歴】
2020年早稲田大学商学部卒業。2021年より早稲田大学大学院商学研究科修士課程。
2021年度組織学会年次大会テーマセッション「投資家と対話の手段としてのビジネスモデル-知られざる中国企業の成長の論理から学ぶ-」登壇。
企業価値を高めるビジネスモデルを主なテーマとして研究。
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早稲田大学 商学学術院 井上達彦教授
- ■企画:井上達彦研究室 松尾澪