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文部科学省 グローバルアントレプレナー育成促進事業(EDGEプログラム)
WASEDA-EDGE 人材育成プログラム ~共創館イノベーション・エコシステムの構築~

WASEDA-EDGE 人材育成プログラム
~共創館イノベーション・エコシステムの構築~

受講生の活躍

受講生の活躍

~スタースフィア社がシリーズA で1.3億円調達~

 WASEDA-EDGEプログラム受講時のアイデアを変化させたクラウド型臨床試験支援システム「どこでもフォーム®EDC」を開発運営するスタースフィア社が、シリーズA資金調達ラウンドでニッセイ・キャピタル株式会社から1億円、株式会社ケイエスピーから3千万円の第三者割り当て増資を調達しました。

 スタースフィア社のバンマーネンスティーブ代表取締役と、同バンマーネン彰子開発担当副社長は、2015年にWASEDA-EDGEのビジネスモデル仮説検証プログラムを受講しました。今回の増資にあたり、本プログラムから大きな影響を受けたと語るお二人に、EDGEプログラムで学んだこと、今後の抱負についてお話しを伺いました。

■EDGEプログラムで学んだこと

バンマーネン 彰子 (スタースフィア株式会社 開発担当副社長)

 私たちはノンプログラミングでデータの収集と分析が行える「どこでもフォーム®EDC」というエンジンをベース(基盤)にクラウド型ストレスチェックサービスを中小企業も大企業も産業医とリアルタイムで連携をしながら法制化に対応したサービス提供する、というビジネスモデルのアイデアをもって、ビジネスモデル仮説検証プログラムに参加しました。

 プログラムではビジネスアイデアをもとにビジネスモデルキャンパスを作成してから「実際にそのビジネスにニーズがどのくらいあるのかを直に世の中に飛び出していって直面する」顧客ヒアリングを重ね、その後すぐに実際にプロトタイプを作るところまでを一気に2か月程度でこなすという、ある意味スパルタプログラムです。

 このスピード感とリアルに自分たちのアイデアには多くの障壁と同時に賛同者(アーリーアダプター)がいることを知ることができるのが良かったです。この感覚は「実際に」アイデアをサービス化するには必要不可欠だと体と頭が一致する貴重な体験でした。

 プログラムが、参加している起業家に対して本気で支援しようとしていることを痛感したのは、最終ピッチまで3週間を切ろうというときになってプロトタイプの予算申請をした時です。わずか数日で承認していただきました。プログラムの本気度を見せられ、こちらも昼夜を問わず取り組む原動力になりました。

 ところが、顧客ヒアリングでも比較的好感触を得て、プロトタイプもほぼ完成し、もしかしたら参加チームのうちトップレベルを狙えるかもというときに、厚生労働省から無料のストレスチェックツールがリリースされるという事実に直面しました。プログラムに予算をいただいて、地元町田医師会の先進性のある医療機関の先生もご紹介いただき、デモをお見せしたところ好感触を持っていただいたにもかかわらず、このようなことになって本当に辛い思いをしました。

 アイデアを実現するのがいかに大変なのかを痛感させられます。外的要因、内的要因によってゴールまで達成できないこともあることもそのビジネス立ち上げの中で経験しました。

 しかし、我々はあきらめませんでした。その原動力は、WASEDA-EDGEプログラムの本気度、講師の方々が、このような非情な外的要因によって撤退するという発表した後も、エールを送ってくれたこと、また短期間でこのどこでもフォームのエンジンの拡張性を自分たち自身が、経験したことにありました。

 その後「どこでもフォーム®EDC」エンジンを見つけた外資系製薬企業からクラウド型臨床試験・治験支援用に拡張してシステムを構築してほしいという依頼が来て、低コスト、短期間で臨床試験や治験を行えるクラウド型サービスとして構築することにしたところ、医療機関や製薬企業から今後への期待もいただく、高評価を得るサービスとなりました。

 WASEDA-EDGEで学んだことは一つではありませんが、1)あきらめないこと、2)短期間の目標と達成へのアクション繰り返すスピード感が一番大きな財産だと思います。

  これから受講するみなさんへのメッセージとしては、受講生への課題図書である「スタートアップ・マニュアル」の前半を、何ページに何が書いてあるかを覚えるまで読みこんでおけば、卒業後の伸びしろが変わると思います。

■「どこでもフォーム®EDC」について

 「どこでもフォーム@EDC」は、新薬開発にかかわる臨床試験や製造販売後調査、治験のデータ管理に用いられるEDC(Electronic Data Capture:治験で得られた臨床データを管理する)システムをクラウドサービスとして提供するものです。従来のEDC製品と比較して、初期投資の負担なく、短期間で導入できるのが特徴で、製薬業界だけでなく、学術研究の場や創薬ベンチャー企業にとっても導入しやすいサービスとして提供しています。
 スタースフィアは、2012年アプリ開発事業設立後インフラ事業を主たる事業として立ち上げ、より良く、より安全な治療をいち早く必要な人々が享受できるよう、ライフサイエンスにおけるデータの収集方法、分析方法、使用方法に常に変革を与え続けることを理念に、日本初の製品となる「どこでもフォーム®EDC」を独自に開発、2015年12月に受注、2016年7月にサービスの提供を開始しています。
 今回の調達資金により、スタースフィアは、さらなる拡充、開発・営業体制の強化、人材の増員、そして2017年の海外展開を推進していきます。

■増資に際しての抱負

バンマーネン スティーブ (スタースフィア株式会社 代表取締役)

 私たちのミッションは、より良く、より安全な治療をいち早く必要な人々が享受できるよう、ライフサイエンスにおける、データの収集方法、分析方法、使用方法に常に変革を与え続けることです。

 数年後のグローバル展開を見据えながら、研究開発や着実な事業成長に向けて資金調達をシステムの開発や人材増強に企てます。

 新薬創出やさらに臨床研究を活発化する臨床試験のデータ収集や進捗管理をするクラウドサービスを育てていき、いくつかのR&Dのアイデアを実用化しながら日本初グローバルのライフサイエンス、医療界のITサービスプロバイダーとしての位置を気付いていけるようチーム一丸となって全力前進していきたいと思います。